ホームページの再開にあたり、平成19年12月1日
新日本認証サービス株式会社 代表取締役 楢崎建志
新日本認証サービス株式会社はISOシステム規格(例:品質システム規格ISO 9001:1994)からマネジメントシステム規格(例:環境マネジメントシステム規格ISO 14001:1996)へと変わったのをきっかけに、中小企業に国際的なマネジメントシステム規格を利用していただき、組織を強化してほしいとの願いから当時ほとんどの審査機関が東京に集中していた東高西低の関西に2000年9月に設立されました。

当社のISOに対する考え方は一貫しており、規格要求事項という利害関係者の基本的な要求事項をそれぞれの組織がどのように満たすのか、そのためのシステムが出来ているかを受審組織と審査機関とが共同で検証し利害関係者の期待にこたえうる組織を目指していくことです。

審査機関の審査員は官庁の査察官ではありません。規格要求事項は法律でもありません。古くから使われてきた経営の原則P-D-C-Aが集大成されたガイドブックといっても良いでしょう。その中にはどうしても(「どのように」かは別として)守らなければならない基本的なことがらが存在しています。それが「規格要求事項」です。

「経営に役立つ審査」ということが最近強調されていますが、そもそもマネジメントシステムは言い換えれば経営システムですからその導入は経営に役立てるためというか、経営の原則の再確認なのです。規格要求事項の意図を理解しシステムが導入され実行されれば自然に経営に役立つように出来ています。審査機関は意図的に「役立つ審査」などする必要がないのです。規格要求事項の意図をどのように満たしているかを忠実に審査することが審査機関に与えられた責務です。
「統合審査」についても、異なる規格(環境・品質など)を同時に見ることではありません。すべての規格は従来からある組織の仕組み(文書化されているかどうかにかかわらず)、すなわち経営システムに統合するように作られることが重要なのです。言い換えれば経営者の経営に対する姿勢・想い(これを方針とか戦略と言っても良いでしょう)の中に社会の変化の中から、浮かび上がってきた社会的要求である環境・品質・安全・情報セキュリティーなどがどのように統合されているかです。そうすれば昨今問題となっている「意図的に事実を隠蔽したり、記録を改ざんしたりしてきた経営者」はISOマネジメントシステムを導入しても、審査登録を受けても自分の心と違う約束をしていることにお気づきになるはずです。「ISOが経営に役立たない」といった批判もありますが、ISOの認証取得会社が不祥事を起こすのは「ISOが経営に役立たない」のではなく規格要求事項の本質を理解していない「ISOを使っていない」だけの話だということに気づかれるでしょう。

何百年と続いた歴史ある会社が利害関係者の要求事項=時代の流れもあります=に反したときのリスクが顕在化したときに一瞬に組織が事業を継続して行けなくなる。それがISO規格の共通した要求事項です。当社はそういった意味で経営層との面談、従業員との面談に重点を置いています。

このような審査方針を実現するためには「審査員の力量」がもっとも大切な要素です。ここで言う力量とは決して「業界の経験がある」「法律に詳しい」「39分類(産業分類)の多くに経験がある」という意味ではありません。

ホテルに勤めたことがなければホテルのマネジメントシステム審査が出来ないなどということはありえませんし、仮にホテルに勤めていても経営に関与していなければマネジメントは何もわからないでしょう。

「経営」という経験が重要ですが、現在のどの審査機関の審査員を見てものその大半には「管理職」の経験はあっても経営経験はありません。これはやむをえないこととして、その前に次の10項目がもっとも大切であるととらえています。これは良寛和尚の残した「戒語=やってはいけないこと」で、当社での審査員10戒として常に意識することを審査員研修で伝えていきます。
これに反する審査員がいればご遠慮なく当社社長宛苦情を申し込んでください。

@ 俺がこうした,こうした (規格要求事項をもとにではなく自分の体験・意見でものを言う)
A 間の切れぬように物言う/ (自分ばかりが立て続けに話をする)
B 口の早き (早口で何を言っているかわからない)
C 自慢話・手柄話 (昔の自慢話をしない=過去のあなたがどんなに偉くても相手は興味がありません、今の審査は正しいですか=)
D 聞き取り話 (聞いてきたことをさも自分が経験したように話す)
E 人の話の邪魔をする (人が述べたことに「それは違います」と否定する)
F 人のもの言いきらぬうちにもの言う (相手が話をしているときによく聞かずににものを言う=黙って聞きなさい=)
G 好んで唐ことばを使う (外国語をやたら使う=JISにはカタカナが多いから気をつけて=)
H 人のことわりをよく聞き取らずして己がことを言い通す (相手には何らかの理由があるのにそれを聞かず自己主張ばかりする)
I よく知らぬことを憚りなく言う (知らないことをさも知っているように言う=知らないといえる勇気、教えていただけば知識が増え規格要求事項が当てはめられる=)

「下手な説法よりも良寛の生きざま」といわれるが、その良寛様が自らの戒めのために書き残したものが「良寛の戒語」で167戒語が残されているといわれている。
当社の審査員が持っている10戒カードと自己評価(お客様にも評価をお願いしています)
10戒カードと自己評価表はこちら
このような方針の下に新日本認証サービス株式会社は中小企業の経営者にISOを通じて利害関係者に認められる経営のあり方を模索していただくきっかけとなるように規格の本質を伝えていくような審査を行ってまいります。